自分と似た判断をするAIを、90日で育てる。
特別な開発はいらない。やることは「自分の判断を毎日1行残す」だけ。3ヶ月分のログをClaude Code(やChatGPT)に渡すと、値付け・断り方・返信の温度といったあなたの判断基準が浮かび上がる。それを人格ファイルに書き込めば、返信やドラフトを任せられるAIへの入口に立てる。
このキットは、その90日を始めるための最小セットだ。
「丁寧で誠実なAIアシスタント」のような人格設定を書いても、自分の代わりにはならない。性格の形容詞をいくら積んでも、実際の判断は再現できないからだ。
再現すべきは性格ではなく判断のクセ。
- いくらで受けて、いくらから断るか
- どんな相手に、どんな温度で返すか
- 何を即決して、何を保留するか
これは形容詞では書けない。過去の決定の積み重ねからしか抽出できない。だからこのキットは、ペルソナを「設定する」のではなく、自分の判断ログから「抽出する」アプローチを取る。
何かを決めた時に、次の4点をワンセットで書く。
- 事実 — 何が起きたか
- 感情 — その時どう感じたか
- 行動 — 何をしたか
- 判断理由 — なぜそうしたか ← これが一番大事
雛形は templates/daily-log.md。きれいに書こうとした瞬間に続かなくなるので、書式は捨てて回数を取る。
タイムスタンプ付きで溜まれば何でもいい。おすすめは Obsidian の「Twitter風」コミュニティプラグイン(鍵アカウントに呟く感覚でローカルに溜まる)。スマホのメモでも、テキストファイルでもいい。1ヶ所に、時系列で。
昼は1行ログ、夜はAI相手の振り返り、の日次ループ。AIに決まった観点で質問させて、喋って答えるだけ。質問リストは prompts/nightly-journaling.md。
続く理由は根性ではなく心理設計だ。自分の行動にAIからリアクションが返ってくるから面白い。日記が三日坊主になる人ほど効く。
3ヶ月分のログを Claude Code(やChatGPT)に投入する。プロンプトは prompts/extract-judgment.md。AIが拾うのは行動パターンではなく判断パターン。出てきた判断基準を templates/persona.md に書き込めば、あなたの分身の土台ができる。
| ファイル | 中身 |
|---|---|
templates/daily-log.md |
1行ログの雛形(事実・感情・行動・判断理由) |
templates/persona.md |
抽出した判断基準の書き込み先(人格ファイル雛形) |
prompts/nightly-journaling.md |
夜のAIジャーナリング観点リスト(質問集) |
prompts/extract-judgment.md |
90日分から判断基準を抽出する投入プロンプト |
docs/why-it-works.md |
なぜ続くのか・設計の背景(読み物) |
templates/daily-log.md をコピーして、今日決めたことを1個だけ書く。
それで初日は十分だ。残り89日はその繰り返しでいい。
MIT License(LICENSE)。改変・再配布・商用利用すべて自由。自分のチーム用に書き換えて使ってほしい。